■ぼうさいこくたいとは
内閣府が主催する「防災推進国民大会(通称:ぼうさいこくたい)」は、災害に備えるために、
「自助・共助」の取組みを促進し、
一人ひとりが防災の意識を高めることを目的とした取り組みです。

http://bosai-kokutai.jp/about/

social football COLOでは、「サッカーを通じた社会貢献」を目指しています。

10月13日(土)、東京ビッグサイトで開催された「ぼうさいこくたい2018」にて、
social football COLOは、Jリーグ・Jヴィレッジ・Jクラブの方を登壇者としてお招きし、
「防災・震災復興のためにサッカーができること」というテーマのトークセッションを開催いたしました。

※social football COLO企画「防災・震災復興のためにサッカーができること」の開催概要はこちら

トークセッションの登壇者として、

・日本プロサッカーリーグ(Jリーグ) 社会連携本部 本部長 藤村 昇司 様
・株式会社Jヴィレッジ 代表取締役副社長 上田 栄治 様
・川崎フロンターレ スポンサーセールスグループ グループ長 鈴木 順 様

にお越しいただき、

social football COLOを代表して、ディレクターの津村 翔士が登壇し、
総合司会を、social football COLOの葛西 優香が務めました。

このトークセッションを通じて、お伝えしたかったことは、

・誰にとっても大事である防災を、サッカー界、つまり防災分野以外の人も
積極的に伝えようと活動していることを多くの方に知っていただくこと。
・そんなサッカー界の取り組みを多くの方に知っていただくことで、
防災・震災復興分野への新しいインパクトの輪を広げていくこと。

そう考え、企画いたしました。

そして、当日のトークセッションでは、「震災復興」と「防災」に2つのパートに分けて進めます。

1.震災復興(話者:Jリーグ 藤村様)
【サッカー界の被災地支援】

トークセッションは、Jリーグ藤村様の「TEAM AS ONE募金」からスタートしました。

TEAM AS ONE募金とは、
東日本大震災以降に、自然災害や原発事故からの復興を願って、
試合会場を中心に、さまざまなクラブが行なった募金活動のことです。
※TEAM AS ONE募金についてはこちら


※当日の講演スライドより

しかし、東日本大震災以前はそういった活動をやっていなかっというと、そうではありません。
Jリーグが開幕した1993年以降、日本各地で起こった災害に対しても、
Jリーグ・Jクラブは義援金活動を行ない、被災地への支援を行なっていました。


※当日の講演スライドより

そういった25年を超える積み重ねの結果、
今は、どこかで災害が起こると、神戸や仙台、新潟や熊本といった過去の被災地のJクラブから、
リーグとして何かやらないのか?という声がすぐに寄せられるほど、
サッカー界の一つの文化、当たり前のこととして浸透しているそうです。

9月の北海道胆振東部地震においても、
日本各地のクラブがTEAM AS ONE募金や独自の募金活動を通じて、
多大な義援金が北海道へと送り届けられました。

【DREAM福島アクションプラン】(話者:Jヴィレッジ 上田様)
続いて、株式会社Jヴィレッジの代表取締役副社長の上田様から、
DREAM福島アクションプランについてお話をいただきます。

DREAM福島アクションプランは、
JFAとJリーグが中心となりサッカー界をあげて、原発事故のあった福島県にもっと力を注いでいこうというプランです。
長い挑戦になる福島の復興に対して、しっかりと根を下ろし、腰を据えた活動を行うことを決めたもので、
声を上げたり、気持ちを送るだけでなく、具体的に人が動く活動を軸に据えられています。
DREAM福島アクションプランとは
DREAM福島アクションプラン動画はこちら

ご存知の方も多いかもしれませんが、東日本大震災の前、Jヴィレッジは日本サッカーの聖地として、
日本代表の合宿地になったり、2002年の日韓W杯の際には、アルゼンチン代表のキャンプ地にもなりました。

2006年にジーコジャパンが合宿を行った時は、5000人収容のJヴィレッジスタジアムが
一杯になるほどの観客が集まり大変な賑わいでした。


※当日の講演スライドより


※当日の講演スライドより

しかし、2011年3月11日の東日本大震災が起こり、Jヴィレッジを取り巻く状況が大きく変わりました。
特に、福島第一原発の事故によって、Jヴィレッジは原発災害収束の最前線基地になり、
自衛隊や消防隊、東京電力社員の方が寝泊りをする待機場になりました。


※当日の講演スライドより
※Jヴィレッジ自体は高台にあったため、津波被害は免れた。

そして、芝生で青々としていたピッチは、駐車場(以下写真)になり、
世界のトッププレーヤーが訪れた、Jヴィレッジスタジアムは仮設の寮の建設地になり、
「日本サッカーの聖地」であったJヴィレッジは様変わりしました。


※当日の講演スライドより

そんな状況だったJヴィレッジに、
2020東京オリンピック・パラリンピック招致決定によって、大きな影響がありました。

Jヴィレッジの再開については、時期的な目標がはっきりしていませんでしたが、
2020年の東京開催が決まったことにより、それ以前にはリニューアルオープンをしようと目標が具体化しました。

そして、7年4ヶ月の休止期間を経て、Jヴィレッジは2018年7月28日、再開しました。
再開に合わせて、ホテル棟や全天候型の人工芝ピッチも新設されました。


※当日の講演スライドより

再開後、以前は、サッカーのイメージが強かったJヴィレッジですが、
これからは、サッカーに限らず、他のスポーツを実施できるようにしたり、
社内研修や会議といったビジネスでも利用していただく人が増えるような場所へと変わっていきます。

ぜひ、一度リニューアルオープンしたJヴィレッジを訪れてみてはいかがでしょうか?
Jヴィレッジについて:https://j-village.jp

トークセッションの続きは後編で!