2016.03.06 /COLO CUP vol.08 〜ディフェンス、さぼんなよ〜:レポート 2nd

1回目のレポートでは、運営準備から開会式の浩二さんの言葉までの内容をお伝えしました!
2回目のレポートは、ディフェンス・アクションや浩二さんのトレーニングをお伝えします!


■ウォーミング・アップ
 
まずは柔軟体操として、基本的なストレッチを行います。つぎに円を描きながら走り、笛が鳴ったら、笛の鳴った数と同じ人数でグループをつくります。
 
声を出し合いながら、グループをつくる状況を見ると、防災や震災にあった場合も同じだと感じました。自分から声を出すこと、周りを巻き込むこと、身体をつかうことが大切です。
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最後の笛が鳴ったら、腕に巻いているCOLOバンドが同じ色の人同士で集まります。COLOバンドとは、COLO CUPでいつも使用しているカラフルなバンドのことで、寄付先を選ぶ際の投票権にもなります。COLO CUPでは、参画企業のご支援により、
その参加費が全額寄付になる仕組みをつくっています。

このバンドは受付の時に一人ひとりに配られており、バンドはチームカラーであり、復興に対して支援するという意思でもあります。
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色ごとにチームに分かれて、まずは自己紹介を行い、チームリーダーを決めました。自己紹介では、参加した動機と日頃行っている防災について共有する時間となりました。
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■ディフェンス・アクション “トラップ・スリー”
 
自己紹介が終わったら、ついにディフェンス・アクションです。現役時代の浩二さんと言えば、元サッカー日本代表・トルシエ監督が生み出した守備戦術「フラット・スリー」の代表的選手。

その戦術から編み出したディフェンス・アクション、その名も「トラップ・スリー」を行いました。名前の通りボールを受けて“トラップ“を一人1回、グループ合計で3回行います。

あらかじめ主題された防災や震災についての問題の答えをチームで考え、チームで答えを出してからスタートします。
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第1問目を答える3人が出発します。行きは出題された答えを3人が内向きに円になって、手をつなぎながらドリブルをします。20m程進むと、ボールと答えをもったCOLORs Jr.が待ち構えており、COLORs Jr.からボールを投げてもらいます。それを順番にトラップしたら第一関門クリアです。

あらかじめ決めていた答えを受け取り、帰りは外向きに円になるように手をつなぎ、背中にボールを挟んで進みます。途中ボールを落とす場面や、ボールを落とさないように半ば引きずるように、ボールを運ぶ様子もありました。

ボールがラインを超えたら、次の3人の走者にバトンタッチします。
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各チーム、3グループがゴールした時点で、ボールを高々とあげてゴールをしたことをアピールします。トラップがうまくいかなかったり、ボールを途中で落としてしまったりすることもありました。

全チーム終わった後も悔しそうな表情は見せず、チームのことを笑顔でお互いに讃え合うことができました。
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解答を発表の時間になりました。今回のディフェンス・アクションのテーマは「家具転倒防止」です。

出題は3問。例えば、これから起こるとされる首都直下地震について。「家屋倒壊・家具転倒が原因の想定死者数は最大およそ何名か?」など、問題の中にも出ていた阪神・淡路大震災や新潟中越地震の経験を活かし、これから起こるとされる首都直下地震に備えなければなりません。

司会の谷優香さんは「正解は嬉しいことですが、でも喜んでいる場合ではありません。地震によって、それだけ人が亡くなっています。身の回りのことから防災を始めて、被害を少なくしましょう」と言葉を添えました。
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■浩二さんによるスペシャルトレーニング
 
さて、「トラップ・スリー」が終わり、COLO CUP Vol.08スペシャルゲストの中田浩二さんによるトレーニングが始まります。

今回のメニューは①フラット・スリー、②ドリブル練習、③パス練習、④シュート練習の4つです。

浩二さんがマイクをつけると、会場のボルテージは最高潮に。浩二さんがサッカー日本代表選手で活躍していたころの“フラット・スリー”という守備陣営を学ぶため、COLORsと一緒にデモンストレーションをしながら、解説を行います。

ボールを投げながら、人の連動性とともに解説します。ルールの分からない人でもゆっくり易しく教えていただきました。

デモンストレーションで見た動きも実際にチームの中で動きまわります。最初はしどろもどろで進んでいたチームも、浩二さんが中に入って指導をします。各チームに必ず浩二さんが加わり、一人ひとり声をかけながら、教えていただきました。

当時一緒にプレーをしていた日本代表選手名を挙げながら、当時のプレーについての秘話も披露していただき、会場は驚きと笑いに包まれていました。
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次はドリブルとパスの練習です。それぞれの練習の中で、チーム対抗のリレー方式でゲームをします。

ドリブルは一人が直線を往復で走ってきたら、次のプレーヤーと交代。パスは直線を行き、帰りはパスを出して次のプレーヤーに交代します。実況を交えながらのチーム対抗リレーは真剣な顔つきでプレーをしますが、浩二さんの実況に思わず笑みをこぼれるような言葉の掛け合いがありました。

チーム内でも声を掛け合い、プレーヤーを応援します。パスを受け取る際も大きな手を広げて、パスを受け取っていました。
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最後はシュート練習です。2人1組になり、パスを出してシュートを出します。
ゴールに置いてあるマーカーと、ビブスが当たるようにシュートする練習です。マーカーに当たれば1点、ビブスにあたれば2点、それ以外だったら0点というルールを決めてシュート練習です。

意外とコースを見定めて蹴るのは難しく、なかなか点が入りませんでした。「シュートも大事だけど、シュートしやすいパスを出してあげるのも大切なこと」と浩二さんからのアドバイスもありました。
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■集合写真の撮影

浩二さんによるゲストトレーニングが笑顔のなか終わり、浩二さんと参加者のみなさんと一緒に集合写真です。

休憩時間中は、浩二さんと記念撮影を行ったり、浩二さんに話しかけたりなどコミュニケーションをとりあったりしていました。応援に来てくれたお子さんと触れ合ったり、遊んだりしている様子もあり参加者同士のコミュニケーションも多いにありました。
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ディフェンス・アクション「トラップ・スリー」と浩二さんのトレーニングもあり、会場内は大盛り上がり。さらなるディフェンス・アクションやコミュニケーションタイムなどの様子をお伝えします!いよいよクライマックスです。


 
写真:加藤遼也/love.fútbol、五月女郁弥
文:五月女郁弥