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日時:2021年1月28日(木)9:30~11:00
主催:J A P A Nサッカーカレッジ
講演者:social football COLOディレクター 
    津村 翔士(HITOTOWA INC. 執行役員)
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social football COLOのディレクターである津村翔士が、1月28日(木)に、J A P A Nサッカーカレッジ サッカービジネス科の授業において、「災害で誰も亡くならない街へ―スポーツを通じた社会課題解決―」という題目でオンライン講義をいたしました。

サッカー業界で活躍する人材を輩出しているJ A P A Nサッカーカレッジ。

social football COLOのサッカー防災®ディフェンス・アクションや、Jリーグ社会連携プロジェクト「シャレン!」、また、JリーグやJクラブと共に行ってきた事業にご興味を持っていただき、講演依頼をいただきました。

当日の様子を振り返っていきたいと思います。

social football COLOの取組みとそれに取り組む背景、そしてスポーツの持つ力について、将来のサッカー業界・スポーツ業界を支える卵である30名の生徒さんに対して、時折意見を交わしながら、講義を進めました。

まずアイスブレイクとして、防災のイメージや自宅で備えている災害対策、防災がなかなか広がらない理由を、チャットやグループごとの話し合いで考えてもらいます。

朝一番の授業だったためか最初は少し固かった空気も、グループごとに話した内容を発表してもらうと生徒さんにも笑顔が見られて、次第にほぐれていきます。

防災がなかなか広がらない理由については、「日常生活において防災の優先順位が低い」「なんとかなるだろうという意識があるから」などの意見があがりました。

なぜsocial football COLOはサッカーを使って防災を伝えているのか。

平常時の人と人との繋がりが非常時に活きてくること、そして、サッカーというスポーツが防災に対して果たせる役割について、具体的な事例の紹介や過去のディフェンス・アクションの動画を視聴してもらいながら、生徒さんに語ります。

津村からは、
「スポーツには難しそうものを柔らかくする力がある。」
「スポーツはきっかけにしかならないかもしれない。けれども、防災を始めるにはそのきっかけがすごく大事。」
という言葉がありました。

きっかけがなくて防災に取り組んでいない人は、57.5%とのこと。

講義の最初のアイスブレイクでは、「日常生活において防災の優先順位が低い」などの意見がありましたが、津村のこの言葉は、スポーツの持つ力の可能性を再認識してもらうとともに、防災にも興味を持つきっかけになった方もいたのではないでしょうか。

質疑応答では、シャレン!の取組みなど、これまで行ってきた取組みに関することから、今後の展望まで、たくさんの生徒さんから質問をいただきました。

なかでも「スポーツの力を活用した新しい事業を考えているか」という質問に、
「スポーツがさまざまな社会課題解決のきっかけになることはたくさんあると思う。でも、まずはこの防災という課題に対して、さらにチャレンジしていきたい。」という津村の言葉に対する、生徒さんたちの真剣な表情が印象的でした。

講演に立った津村も
「スポーツの力を信じる学生から、いろいろな角度の質問をもらって、自分の考えもブラッシュアップされていった。スポーツが持つ競技以外の魅力や可能性に気づいてくれていたのであれば嬉しく思うし、社会のためにスポーツをどう使うか?という考え方をできる人が増えていってくれると頼もしく思う。」
と感想を述べていました。

今回講義を聴いてくださったみなさんと、いつかサッカーやスポーツの力を使って、一緒にさまざまな社会課題に取り組んでいける日がきたら大変嬉しく思います。

この度は貴重な機会を頂戴し、誠にありがとうございました。

social football COLOは、今まで以上にスポーツの可能性を信じ、防災の取組みをさらに加速させていきたいと思います。