2013.9.7 / COLO CUP Vol.02:レポート
まず、ゆっくりと、目を閉じてみてください。そして深呼吸。
15秒ほど、今、聴こえてくる音に耳を澄ませましょう。
さて、心を落ち着かせたところで、
次は、このレポートを目を閉じたまま、読んでください。
…。
できる訳ありませんね。一人では。
では、誰か近くにいる方に、読んでもらいましょう。
その声をたよりに、目を閉じたまま、想像して、感じてください。
今、あなたの中には、どんな世界がひろがっていますか…?
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「信頼して 動き出すこと 伝えること それがフットボール」
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【開会式】
台風が行ったり来たりしていた9月初旬。なぜか一日だけ晴れた2013年9月7日土曜日。
前回より参加者も増えて、賑やかに、華やかに「COLO CUP vol.02」は開催されました。
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【平野孝さん(ゲストコーチ)によるウォーミングアップと基礎練習】
今回のゲストコーチは元サッカー日本代表の平野孝さん。
基本となるトラップ&パスをはじめ、自分の陣地にボールを持ち帰るゲームなど、
初対面でも大人数だから出来るウォーミングアップで挨拶代わりのコミュニケーション。
プロという視点と脚力で、参加者と一緒になって汗をかき、声を出しながら、
サッカーの楽しさ、ポイントを指導してくださった平野さん、さすがです。
普段あまり運動をされていない方には、ウォーミングアップというよりも、
トレーニングに近いハードワークだったような気もしますが、
ゲーム性があり、会場に一体感が生まれ、大変盛り上がるアイスブレイクとなりました。
不思議だったのは、コーナーに分かれて4人でボールを奪い合うといった
瞬間的な判断を必要とするゲームは、こどもの方が得意だということです。
理論立てて理解しようと考えながら行動してしまうガチガチな大人たちの中で、
直感的に動き回るこどもたちのキラキラした姿が、とても印象的でした。
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【日本ブラインドサッカー協会による「見えない世界」の体験会】
続いては、
日本ブラインドサッカー協会事務局長の松崎英吾さんとブエンカンビオ横浜に所属する
ブラインドサッカー女子プレイヤー内田佳選手の指導のもと、”マイアイマスク”を持参した
ゲストコーチの平野さんをお手本に、全員でブラインドサッカー体験です。
ブラインドサッカーで使用するボールには、中に鈴のようなものが入っていて、
転がるたびに音が鳴るしくみになっています。この特別なボールを制作しているのが、
「COLO CUP vol.02」にご協力いただいた株式会社イミオ(SFIDA)さんです。
株式会社イミオ(SFIDA)
アイマスクを外しているときは仲間へのコーチング、
アイマスクをすれば、いつも以上に真剣に、集中してボールを追いかける。
転がるボールの鈴音と、周りの人とのコミュニケーションを頼りに、
ボールの位置を確認して、目標や仲間に向かって蹴る。それだけのことなのですが、
ブラインドサッカーという競技の、見ているだけではわからない難しさと楽しさ、
徐々に感覚が研ぎすまされていく世界感に、参加者の皆さんの表情は様々でした。
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【SOCIOS.FC(ソシオス)運営によるフットサルミニ大会】
そして、いよいよフットサルゲーム開始です。
東京都女子サッカーリーグ1部に所属するSOCIOS.FC(ソシオス)の
米澤選手(背番号38) 、山崎選手(背番号92)、末永選手(背番号15)の進行で、
参加者全員でボールを追いかけ、励ましあうフットサルの試合開始です。
プレイヤーのみなさんは、ウォーミングアップとブラインドサッカー体験で、
試合前は頭も体もヘトヘトになっていた様子でしたが、勝負になると話は別です。
5チーム総当たりのリーグ戦でしたが、最後の最後にゲストコーチの平野さんの、
伝家の宝刀、目の覚めるような左足シュートがゴールネットに突き刺さりました。
SOCIOS.FCは、平野さんによる基礎トレーニングでのサポートや試合の審判、
この後行われた大江戸温泉での懇親会などなど大活躍で、大会を彩ってくれました。
審判をしているときでも「ボールを蹴りたい」という想いが伝わってきて、
その笑顔からフットボールへの愛情を感じました。これからのご活躍を期待しています!
本当に盛りだくさんだった、「COLO CUP vol.02」は、
株式会社アズパートナーズの社員のみなさん、TRコンサルティングの社員のみなさん、
オールオートバックスセブンユニオンのみなさんなど、
総勢44名(内こども3人)に参加していただき大盛況で幕を閉じました。
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「信頼して 動き出すこと 伝えること それがフットボール」
サッカーもフットサルも一人ではできないチームスポーツです。
そもそもボールは丸いですが、勝手にはころがりません。
パスだったり、シュートだったり、何をするにも誰かが力を加えることが必要で、
足で扱う難しさや、スピード感、ダイナミックさ、優雅さが魅力だったりもしますが、
一番大切なのは、仲間を信頼し、次の展開までを考えて、ボール扱うことですよね。
ボールでメッセージを伝え、会話をすること。何よりもその会話を楽しむこと。
それができれば、フットボールはとても楽しいはずです。
今回の「COLO CUP vol.02」も、
ゲストコーチ平野孝さんの初めての人同士でも仲良くなれるようなアイスブレイク、
日本ブラインドサッカー協会、SOCIOS.FCや参加者の皆様のお力添えがあって、
本当に「楽しく」ボールを蹴り合い、会話をすることができました。
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「social football COLO CUP」は、
参加費が全額チャリティーとなる社会貢献事業です。
今回のテーマは、チェンジメーカー(応援団体)となる日本ブラインドサッカー協会。
アイマスクをつけて、鈴音の鳴るボールを追いかけ、
パスとドリブルを駆使して、ゴールを目指す競技、ブラインドサッカーは、
想像力と仲間のコーチングが最も重要なスポーツです。
アイマスクをしてみるとわかりますが、
「見えない世界」では、誰かの助けがないと本当に困るのです。
前後左右だって、敵や味方の場所だって、簡単にはわかりません。
そんなブラインドサッカーには、ゴール裏から声で選手を誘導する、
「コーラー」というとても重要な役割があります。
ブラインドサッカーはあくまでも勝敗を決める競技ですから、
有効な情報を的確に伝え、ゴールに導くことが出来ないと、
試合では勝てません。「伝える事」、これがとても重要なんです。
そしてまた、その仲間の声を、「信頼して、動き出す」ことも…。
「信頼して 動き出すこと 伝えること」
まさにコミュニケーションの基本ですが、これがなかなか難しく、
大切だということは、皆さんよくご存知なのではないでしょうか?
その事に気付いてもらう事が、「COLO CUP vol.02」のテーマでもあったのですが、
実際に体験されたみなさん、いかがでしたか?
この「COLO CUP vol.02」の翌日には、
2020年のオリンピックが東京で開催されることが決定しました。
social football COLOも、オリンピックと次回開催に向けて動き出していきます。
今回参加された皆様、本当に、ありがとうございました!!
そしてこれからも、よろしくお願いいたします!!
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寄付金について
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「COLO CUP Vol.02」では、
全44名(内こども3人)が参加し、
合計 85,000円の寄付が集まりました!
寄付先(応援団体)への内訳は、
福島のこどもたちを支援する「plainnovation」に9,000円(Vol.1からの累計83,000円)、
今回体験会を行ってくれた「日本ブラインドサッカー協会」に76,000円を寄付致しました。
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「COLO CUP」では参加費が全額、
社会課題を解決するチェンジメーカー(応援団体)に寄付されます。
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「COLO CUP vol.02」
Photo Album
次回「COLO CUP vol.3」は12月上旬に開催予定です。ご期待下さい!!
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