social football COLOインターンのがくです!
2017年1月7日、COLO CUP vol.10がMIFA Football Parkにて開催されました。
“Footballを楽しみながら、これからの防災減災と震災復興を考える”がコンセプトのCOLO CUP。
今回はエースナンバー「10」回目の開催を記念し、2020年の東京パラリンピック正式種目にもなっている「ブラインドサッカー」を通して、災害時に必要となる「コミュニケーションの大切さ」や「人との繋がり」を再認識し、「防災・減災」を意識することができるスペシャル企画でした!
ブログでは開催に至った経緯、サッカー教室、ブラインドサッカー体験会、トークショーと盛りだくさんのコンテンツを2回分のレポートにギュッとまとめてお届けします!
■開催経緯
【ブラインドサッカーとの出会い】
2014年11月、代々木で行われていたブラインドサッカーの世界選手権を観戦し、そこから僕の人生はガラッと変わりました。
見えない中でプレーをしている衝撃、ぶつかってもぶつかっても立ち上がるプレーへの感動、そしてゴールが決まったときの興奮。
彼らの「失敗しても失敗しても何度も立ち上がって勝負していく姿勢」はチャレンジすることを諦めていた当時の自分を奮い立たせてくれました。
観戦後、すぐにインターネットで国内にあるチームを調べ、全国に15チームほどある中から、直感的に「埼玉T.wings」を選び、見学・体験、気づくとチームに入団していました。笑
地域のチームはプレイヤーと多くのボランティアスタッフによって成り立っており、コート代も当時は自腹でした。
チームのキャプテンであり、ブラインドサッカー日本代表の加藤健人の座右の銘は「始めなければ始まらない」。
やってみる前にできるかできないかを考えてしまい、チャレンジすることをあきらめたくなった経験は、誰にでもあると思います。
しかし、自分からはじめてみなければ、何事もはじまらない。
その言葉に深く共感し、学生でもできることはないか考えた末に、出てきた結論は「1人でも多くの人にブラインドサッカーを知ってもらう」ことでした。
【平川忠亮選手との出会い】
平川選手は2015年、練習中に至近距離から蹴られたボールが顔面を直撃し、半日間何も見えない状態で過ごすという壮絶な経験をしています。
この経験から「目の不自由な方々を支えたい」と志願してくださり、チームの体験会に何度も足を運んでくださいました。
その後、チームとの様々な交流を通して、ブラインドサッカーを支援してくださっています。
「障害者、健常者といった壁を取り去り、分かり合う体験をしてほしい。」
「多くの方がブラインドサッカーに触れる機会をつくりたい。」
そんな平川選手と僕の強い想いが重なり、今回の企画が実現することとなりました。
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ここからは当日のレポートをお届けします。
■集合
COLO CUPにしては珍しい快晴!
過去の開催時には雨が多く、逆に不安になるスタッフたち…笑
豪華なゲストをお迎えすることもあって、何だかそわそわしていました…
■開会式
来るのか?来るのか? 来た~! 自然と巻き起こる拍手!!
豪華すぎるゲストをお迎えし、いよいよCOLO CUP vol.10の開幕です!
ゲストJリーガーの小野選手、河合選手、平川選手。そして、ブラインドサッカーチーム「埼玉T.Wings」から菊島選手、「ナマーラ北海道」から木村選手・芳賀選手をご紹介し、それぞれ自己紹介!
皆さん、憧れの選手や初めて見るブラインドサッカーの選手に目はキラキラ☆
なかでも、ナマーラ北海道の木村選手の「視覚障害の人にこんな質問してもいいのかなぁ?などと考えず、何でも聞いてください!」との意気込みは参加者との距離をグッと縮めてくださいました!
まずは各チームに分かれ、各自ウォーミングアップと自己紹介。
選手たちもチームに入り、気さくに話しかけてくださっていました。
(参加者は緊張してましたが。笑)
■ゲスト・トレーニング
いよいよJリーガー3名による「ゲスト・トレーニング」。
まずは基本となるパス練習を、基本技術の高さに定評がある平川選手が指導してくださいます!
「ボールをつま先をあげて止める。」「名前をしっかり呼んであげる。」
平川選手は試合中のプレーを具体的にお話ししながら、コツを説明してくれます!
そしてそれに合わせてデモをするのは小野選手!河合選手!
贅沢なデモンストレーションでした…
次はトラップ練習
こちらは小野選手が披露してくださいます!
トラップは、「ボールよ止まれ!」とおまじないをしながら、どの位置で止めるかを考えることが大切とのことでした。
「遊び心を持って、楽しみながら覚える」
サッカーを楽しみながらプレーする小野選手の言葉には説得力がありました。
次に河合選手によるディフェンス練習。
ドリブルやシュートしたい気持ちはわかりますが、サッカーにはディフェンスも大切です!
ディフェンスは片方を身体で切り、相手のボールが離れた瞬間を狙って取りに行くことがポイントとのことでした。
ダイナミックなスライディングやヘディングなどに参加者は大いに湧いていました!
デモが終わると各チームで、教わったことを活かしながら練習!
「遊び心を持って、楽しみながら覚える」
初心者・経験者関係なく、皆さんがサッカーを楽しんでいる姿がとても印象的でした。
最後には、3選手からシュートのアドバイスをいただき、お手本を見せてくださいました!
シュートは、ゴールの四隅にパスをするようにボールを蹴ることがポイントだそうです。
豪華なゲスト3選手のアドバイスにより、参加者のみなさんがどんどん上達していました。
そして、3選手の楽しいトークや、プレーを間近で見れるという特典付きで、拍手や歓声、笑いが自然と沸いていました!
今回のレポートはここまで!
まだまだ前半戦が終わったばかりです。
次回は「ブラインドサッカー体験会」「ディフェンスアクション」、そして「トークショー」の内容をお届けします!
【ハーフタイムにどうぞ!】
全ての練習動画の一部がFacebookページにアップされていますので、以下のリンクから御覧ください♪
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写真:加藤遼也/love.fútbol、五月女郁弥
文:宿本楽