2022年11月7日はsocial football COLOが描いていた夢の一つが叶った日でした。
それは、小学校での防災授業。
普段の取り組みでも、小学生やその保護者の方向けに、サッカーをしながら防災を学ぶディフェンス・アクションを行なっていますが、小学校の授業の一環として、こういった機会を持てたことは、とても嬉しいものでした。しかも、今回は継続実施を前提に学習指導要領にも沿って、防災授業を担当させていただきました。
担当させていただいたのは、品川区立戸越小学校の3年生向けの3時間目と4時間目の授業。
3時間目はディフェンス・アクション、4時間目は座学の防災授業で、子どもたちと仲良くなりながら、防災についての興味や知識を高めていくことを目指しました。
【3時間目:ディフェンス・アクション】
品川区内で何度もディフェンス・アクションを実施していることもあり、「ディフェンス・アクション」に参加したことがある子どもたちも複数名いました。
「押さない」「走らない」「喋らない」「戻らない」と言われ、真剣に取り組む通常の防災訓練も大事です。その中で、social football COLOとして大事なのは、「防災って楽しい」と思ってもらうこと。だから、笑ってもいいし、喋ってもいい。そんなことを伝えて、スタートしました。
行なったディフェンス・アクションは初期行動を学ぶファースト・アクション、備蓄品を学ぶパス・ストック。social football COLOとしては、オーソドックスな内容ですが、チーム対抗という要素も加わって、みんな笑顔で協力し合いながら楽しんでくれました。
【4時間目:おうちに潜む危険はどこにある?】
4時間目は、体育館に移動して「おうちの中の防災」を学びます。
内閣府が用意している首都直下地震の動画を見てもらうと「うおー」「やばい」「怖い」と悲鳴にも似た感想を口々にする子どもたち。自分たちの身の回りにどんなことが起こるのかを知り、それに応じた対策を考えていきます
①地域の災害リスクを把握する
②そのリスクを知った上で必要な対策をする
戸越小学校のある戸越銀座エリアは、首都直下地震の際、建物倒壊による火災延焼が想定されている地域です。初期消火で被害を拡大させないようにすることはもちろんですが、ちゃんと逃げられるようにしておくことも大事。その時に必要なことが家具の転倒防止です。
授業では、部屋のイラストを使って、どこに危険が潜んでいるか?を考えて、宿題として自分の家ではちゃんとそのやらないといけないことをできているのか?を確認してもらいました。
生徒の皆さん一人ひとりが熱心に耳を傾けてくれて、楽しみながらも真剣に防災のことを考えてくれました。そして、授業が終わった後、生徒の皆さんから感想とお手紙をもらいました。そこには、「授業で印象に残ったこと」「授業後に取り組んだこと」などが書かれていて、改めてこういった場を頂けたことに感激しました。
少しずつではありますが、こういった活動も広げていき、「災害で亡くなる人をゼロにする」という夢を実現したいと思っています。
こういった貴重な場を設けてくださった関係者の皆様、ありがとうございました。