2016.7.2・3 高田スマイルフェス2016 現地レポート(2nd)
陸前高田スポーツグラウンドプロジェクトを通じてsocial footballCOLOでも支援している「上長部グラウンド」にて開催された「高田スマイルフェス」。現地レポート2ndでは、スマイルフェス当日の様子をお送りします。
■イベント当日
7月3日。
天候は曇り時々雨。
気仙沼のビジネスホテルを後に、
一路バスで上長部グラウンドに向かいます。
小雨ぱらつく陸前高田。
一同にも少し不安がよぎります
会場入りまでは少し時間あるということで、沿岸近くで待機。
新たに作られた人々の暮らしを守る防潮堤を目の前に
様々な想いが交錯します。
防波堤の高さはおおよそ10メートル。
海からは住宅地は見えません。
一方で、海に目を向けると、漁港には豊かな海の幸。
人々の営みと、新しい備え。
テレビやラジオでは知りえない被災地の現在を垣間見ました。
■いよいよ開場!
時間となりグラウンドへ向かう一行。
会場に向かう道はすでに水色のユニホームでいっぱいです。
大きなフロンタ君に出迎えられ、
グラウンドに進むと、そこには別世界が待っていました。
綺麗に芝刈されたグラウンドの緑は
今日の日を楽しみにしていたかのように、とても眩しく見えました。
クラブハウスにも展示ブースが設置され、
人であふれていました。
■高台より会場を臨む
私たちが始めたこのグラウンドに来た時にはまだなかった高台の開墾地。
現在は住宅も完成し、バス停も新たに設置されました。
その高台から見渡すグラウンドの全景。
人々が集まり、サッカーを楽しむ光景は、目頭が熱くなるものでした。
■エキシビジョンマッチ
今回のスマイルフェスでの一大イベント。
それは、この上長部グラウンドでのJリーグチームの試合の開催です!!!
前日に仙台でシーズンマッチが行われたカード、川崎フロンターレ対ベガルタ仙台。
そのリザーブメンバーによるエキシビジョンマッチが開催されました。
エキシビジョンとはいえ、
熱きサポーターのみなさんの声援で
開場は熱気に包まれました。
まじかで見るプロの試合に
会場全体が熱狂の渦に巻き込まれます。
終了後には、両チームの選手の皆さんと地元の皆さん・サポーターの皆さんでの記念撮影。
子どもにも大人にも笑顔があふれていました。
■スペシャルライブ
フェスの最後はナオトインティライミさんのスペシャるライブです。
実は、ナオトインティライミさんは、
陸前高田スポーツグラウンドプロジェクトとも関わりのあるお方。
チャリティフットサルマッチを開催してくださった
「SAWA Friends」のメンバーとして、
チャリティーフットサルマッチを大いに盛り上げてくださいました。
歌声は会場にこだまし、
人々をどんどんと巻きこんでいきます。
朝の曇り空は一転。
晴天の中で会場は大いに盛り上がり、
スマイルフェスは大歓声の中、幕を閉じました。
■終わりに
未曾有の被害に見舞われた東日本大震災の被災地。
辛い記憶が残る地に、こうして新しい歴史が刻まれました。
加藤久さんの想い
算数ドリルから始まった
川崎フロンターレとのつながり
全国の皆さんの支援
様々な力が相重なり、「高田スマイルフェス」という
素晴らしいイベントが開催されました。
一人だけの力では微力かもしれない。
でもそれが合わさり合うことでこんなにも大きな力となり、
今までにないものが生まれる新しい力となることを
私たちは改めて感じることができました。
これまでご支援いただいた皆さんに
改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
social football COLOは
次のステップに向けて被災地と共に歩み続けます。