2014.4.8 / COLO CUP vol.04:レポート
2014年3月29日に開催したCOLO CUP vol.04の様子をお届けします。
『人が集まれば、そこには何かを変える“チカラ”が生まれる。』
ひとりでは出来なかったことも、声を出し、動くことで、まわりが助けてくれる。
人それぞれ得意なことがあり、皆が集まりチカラを出し合う事で 想像以上のことが実現する。
そんな、人と人をつなぐfootballのチカラ。
● 受付、開会式
2013年3月29日土曜日。
草木も芽を吹き始め、春の訪れを感じるポカポカ陽気の中、
チャリティーフットサルイベント「COLO CUP vol.04」が開催されました。
● 遠藤彰弘さん(ゲストコーチ)によるウォーミングアップ
COLO CUP では各回にプロで活躍されていたサッカー選手をお呼びし、
ゲストコーチとしてウォーミングアップの指導をしていただいています。
今回私たちの企画に賛同し来ていただいたのは、
元アトランタオリンピック・サッカー日本代表の遠藤彰弘(えんどうあきひろ)さん。
現役時代にはアトランタオリンピックで日本代表の10番として
ブラジルを破るという「マイアミの奇跡」を起こし、
Jリーグの横浜F・マリノスやヴィッセル神戸でも活躍されました。
そんな遠藤さんによるウォーミングアップのメニューは、
まさに私たちがCOLO CUPのコンセプトとして掲げている
“つながり”を創出するようなものばかりでした。
“ボールを持っていれば鬼にタッチされても捕まらない”というルールの鬼ごっこでは
仲間がタッチされないようにボールをパスしあいながらお互いを助け合い、
一方、グループで輪になって手を繋いだ状態のままドリブルするというリレーでは
出来るだけ早く進む為にチームメイト同士で歩調や呼吸を合わせるなど、
自分のことだけではなく仲間や関係性を意識しながらのメニューの数々。
参加者の方々は身体だけ使う普段のウォーミングアップとは違い、
頭もフル回転しながら身体をほぐしました。
● 参画企業・団体の熱い対抗戦
そして、身体も温まったところでいよいよフットサルゲームの開始です。
社内だけでなく社外の交流を深めるため、
企業・団体ごとのチームに大会運営をサポートしてくれているボランティアスタッフ
「COLORS(コローズ)」のみなさんも助っ人(盛り上げ役)として加わりました。
試合前にはフェアプレーを誓い、
試合後にはお互いの健闘を称え合う握手。
チーム内では、
「試合に勝ちたい!」というシンプルで明確な目標を掲げ、
色々な作戦をたてたり、
みんなでどうにか工夫してパスを繋いだり、
仲間のミスをフォローするために走ったり、
コートの中だけでなく外からも声を掛け合ったりと、
今回も試合を通じて様々なコミュニケーションが生まれていました。
一方で、女性や初心者の方が得点する場面では、
参加者全体で喜びを分かち合うというチームの括りが取り払われる
不思議な一体感で盛り上がりました。
● 寄付先選び
・福島の子どもたちの体力低下を防ぐ支援する「Plainnovation」
・視覚障がい者と健常者が混ざり合う社会をつくる「日本ブラインドサッカー協会」
・津波被害にあった陸前高田にスポーツグラウンド・クラブハウスをつくる「陸前高田プロジェクト」
現在COLO CUPでは、寄付先としてスポーツを通じたご縁ある3つの団体を応援しており、
参加者の方々には、その中から自らの意思で寄付先となる団体を選んでもらう仕組みをつくっています。
今回は改めて各団体への理解を深めた上で寄付先を選んでいただく為に、
運営スタッフによる団体別のプレゼンテーションの時間を設けさせてもらいました。
今後も各団体の動向をCOLOのホームページや
大会当日に配布させていたく冊子「COLO journal」などを通じて
継続的に伝えていきますので是非チェックしてみてください。
● COLOの“つながり”のご紹介
私たちの活動とは直接関わりがなくても、
みなさまに知っていただきたいと思える団体をPickupして
COLOの「つながり」としてご紹介しています。
COLO CUP Vol.04 では「みちのくcaravan」と
「love.futbol」をご紹介させていただきました。
みちのくcaravan とは、
東日本大震災の写真展によって「あの日を想い返す場」を提供している団体です。
今回、COLO CUP vol.04 のテーマは「東北復興」ということもあり、
少しでも東北と繋がるきかけになるようにと、
2011年当時の写真を会場に掲示していただきました。
love.futbolとは、
ブラジルの犯罪の多いエリアや貧困に苦しむ人が多いエリアにて、
人々の自立支援や地域の活性化のために
サッカー/フットサルグラウンドをつくっているNPOです。
今年はブラジルワールドカップが行われます。
ワールドカップを楽しむだけでなく、
ブラジルへの貢献にも想いを馳せるために紹介させていただきました。
● 新たな試み「COLO市」
social football COLO では寄付金をさらにたくさん集めて、
より社会貢献度を高めていくために、
“COLO市”という企業や参加者等から物品提供をしていただいて展開する
チャリティバザーのようなものをCOLO CUPのなかで行っていきたいと考えています。
COLO CUP Vol.04 では、”COLO市”につながる新たなチャレンジとして、
「お宝エイド」を展開する「おたからや目黒山手通り店」のご協力のもと、
使わなくなったブランド品や時計、ジュエリー、携帯電話、切手や骨董品や美術品を集め、
おたからや目黒山手通り店に通常の買い取り額に10%上乗せして、
応援団体に寄付させていただきました。
● 遠藤彰弘さん(ゲストコーチ)からのメッセージ
「あの時間(東日本大震災)を忘れない!」
開催日が3月だったこともあり、COLO CUP vol.04 のテーマは「東北復興」でした。
今回のゲストコーチとして来ていただいた遠藤さんも
震災当日には福島県のJヴィレッジにいらしたそうで、
震災後には被災地の色々な土地にJリーグのOBの方々と足を運び、
その土地の子供たちへのサッカー教室を開いたりと活発に活動を続けられています。
各人が意志を持って行動することが、人を前向きに動かす力となる”という
震災をきっかけに始まったCOLO CUPのコンセプトと活動に対しても、
「このような企画があるからこそ忘れないでいられるし、
とても意義あるものなので何よりも継続することが大事。
しかしそれは決して一人では出来ないので、
これからもみんなの力で協力して盛り上げていきましょう」
と嬉しいメッセージをいただきました。
● COLO CUP 開始から一年を終えて。
東日本大震災や松田直樹さんの急逝を経て、
“social football COLO”の構想の実現化に動き出したのが、2013年3月11日。
そこから1年が経ちました。
まさに「手弁当」という言葉が似合うCOLO CUP を4回開催。
いまはまだ達成感は少なく、
もっと社会に貢献する“social football COLO”でありたいと願うばかりです。
そんな手弁当で、土に種を蒔くところから始めている小さな取り組みに、
賛同してくれた企業、サポートスタッフのCOLORSの皆さん、
そして、一流のフットボーラーに感謝をしています。
フットボールが世界を変える、というと大げさで流行に乗った感がありますが、
それでもそんな可能性を追い続け、
これからも全力でボールを蹴って、思う存分フィールドを走っていきたいと思います。
● 寄付金について
COLO CUP vol.04では、
4団体、計55名(うち子ども2名)のみなさんに複数口を含め寄付を頂き、
また今回から導入したCOLO市による寄付も併せて合計122,000円が集まりました!
ご協力いただいた方々へのお礼を申し上げます。
COLO CUPでは、コート代などの運営費を参画企業にご負担頂き、
参加費は個人が選択した応援団体に全額寄付されます。
[年間参画企業]
・株式会社アズパートナーズ
・株式会社TRコンサルティング
※年間参画企業の情報はこちらをご覧ください。
● Chance Makers
[vol.04 参加企業・団体]
・オールオートバックスセブンユニオン
・UAゼンセン テンアライド労働組合
[vol.04 寄付先(応援団体)への内訳]
・日本ブラインドサッカー協会 23,760円(vol.02からの累計124,760円)
・陸前高田プロジェクト 67,760円(vol.03からの累計129,760円)
※応援団体の情報はこちらをご覧ください。
● Change Makers
COLO CUP vol.04
● Photo Album
来年度のCOLO CUP vol.05は秋に開催予定、
COLO CUP vol.06は初春に開催予定です。
まだまだ企業や組合・団体のみなさまのご参加をお待ちしておりますので、
ご興味のある方はぜひお問い合わせください!
text:赤羽大、荒昌史
Photo:加藤遼也、川端拓也