9月は防災月間。全国各地でさまざまな防災イベントや活動が行われています。

social football COLOも、9月4日の東京都・品川区総合防災訓練に引き続き、神戸市兵庫区役所主催の「兵庫区防災フェス」にて、ヴィッセル神戸と協働でサッカー防災®︎ディフェンス・アクションを実施しました。

今回は、いつもとは違い、ノエビアスタジアム神戸の芝生広場にて、ブース型のディフェンス・アクション「防災キックターゲット」「シュートスピード」をおこないました。

(1)何問解けるかな?防災キックターゲット

防災キックターゲットは、通常のキックターゲットとは違い、一般的な防災に関する知識に加えて、神戸市や兵庫区の防災に関するクイズに答えて、キックターゲットに挑戦します。キックも成功し、クイズにも正解していたら、得点が倍になるチャンス。サッカーの技術だけではなく、災害や防災に関する知識も試されます。

(2)津波の速さに勝てるかな?シュートスピード

シュートスピードは打ったシュートの速さを測るゲームです。今回はそれだけでなく災害(津波や台風の風速など)の速さと競うという要素も盛り込んでいます。ゲームにチャレンジした参加者は計測後、指定のパネルに自分の速さを記録。災害の速さと比べて、自分のシュートスピードだけでなく、災害の速さも合わせて覚えてもらいます。

当日は、ヴィッセル神戸vs名古屋グランパスの試合前イベントということもあり、ノエビアスタジアムのある兵庫区だけでなく、神戸市内、市外からもたくさんのファンサポーターが詰めかけていました。

15時から始まった2つのプログラムはどちらも行列が途切れることなく、何度もチャレンジするお子さんもたくさんいました。

「エレベーターの中で地震が起きたら全部の階のボタンを押すことがわかった」

「備蓄として1日ひとり3リットルの水が必要と分かった」

「津波の速さや台風の風速が知れてよかった」

といった声も聞かれ、自治体の発行する「くらしの防災ガイド」を持ち帰る方も大勢いらっしゃいました。

最終的には400名近くの方にご参加いただき、サッカーを楽しみながら防災を学ぶというディフェンス・アクションの醍醐味を堪能していただきました。

神戸市自体は、27年前の阪神淡路大震災で甚大な被害を受けました。一方で時間が経ったことで、震災の記憶や防災への意識が薄れていっている側面もあります。そんな現状に対して、防災サッカーをやることで、ちょっとでも防災の意識や「いいきっかけだから備えなきゃ」と背中を押せていたら嬉しく思います。

日常的に取り組める防災のため、引き続きサッカー防災®︎ディフェンス・アクションを推進していきます。