■農業体験
2日目最初のイベントは農業体験!

東日本大震災後に故郷である大船渡市に戻り、様々な形で震災復興に取り組む及川武宏さんが営む農園をお手伝いさせていただきました。

まずは広大な敷地にある100本近い木の根の周りの雑草を全員で刈ります!
単純な作業かと思いきや、かがんだ姿勢をキープする必要があるので重労働です。
皆さん、汗をかきながら必死になって作業していました。

ここで育った「ぶどう」が数年後にはワインになります。
「毎年訪れて、共に成長過程を見ていきたい」なんて声も聞こえました。

一度休憩し、及川さんが作ったりんごジュースをいただきます。
この日の暑さと重労働の疲れを吹き飛ばす美味しさ!
りんごの糖分を最大限に引き出した甘さが特徴です。

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休憩後はまたしっかり働いていただきます。(笑)

次は栄養分を密集させ、「りんご」を美味しく大きくするために「間引き」を行います。
皆さん徐々にコツをつかみ始め、テンポアップ!
終わったころには地面には大量のりんごが転がっていました。

ワイナリーづくりに取り組む個人や団体が点在している。つないでいくと三陸沿岸がワインで結ばれるため、三陸沿岸をワイナリー地帯として売り出そうという構想が進んでいる。

及川さんは震災後に激減したりんご農家を守り、ワインやシードルを製造することで陸前高田に新しい文化を創造していこうと思っています。

震災によって失ったものは数えきれないほど多いけれど、それと同時に、新たに生まれるものもあるのだということを強く感じました。

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■スポーツグラウンド・クラブハウス視察

続いてはCOLO CUPの寄付先の一つにもなっている「スポーツグラウンドプロジェクト」のクラブハウス視察に向かいます。

バイオトイレやソーラーパネルなどの環境に配慮した様々な技術を取り入れているこちらの施設の企画・設計はコスモスモアのみなさんが行ってくださいました。

クラブハウス制作にはじめから携わっているメンバーから、はじめて訪れるメンバーへいままでの軌跡が共有されます。
ここまでの歴史や想い、そしてこれからを熱くお話しするメンバーの声に、皆さん熱心に耳を傾けていました。

行程の都合上、滞在時間が短かったのですが、「5分でいいからボールを蹴ろう!」との声が上がり、天然芝のグラウンドを全力で駆け回りました。
自然と全員が笑顔になれる、そんな素敵なグラウンドでした。

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COLO CUPでも企業とのマッチングや寄付金集め、復興支援イベントの企画など様々な形で「スポーツグラウンドプロジェクト」を通じて関わっていきます。
これからも応援よろしくお願いいたします!

■ら~めん 武蔵
続いてはグラウンドプロジェクトの現地コーディネーターの武蔵和敏さんが経営されている「ら~めん武蔵」にてお昼ごはんをいただきました。
たっぷり動かした体に染みわたる濃厚なスープ、食べごたえのある麺やチャーシュー!
皆さん大満足でした。

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■大船渡温泉
二年連続で訪れたこちらの温泉、農作業にサッカーなどで蓄積した疲労を癒します。
窓や温泉の外から見える絶景は、ほぼ終盤を迎えた旅の疲れを癒してくれました。

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■さいごに

たっぷり癒された気分はそのままに、この2日間で感じたことの共有をひとりひとり行いながら一ノ関駅に向かいます。
半数以上が震災後はじめての被災地訪問となるなかで、どれだけのことを感じ、学べたのか――そこで出た感想をピックアップしました。

「3度目の陸前高田。復興に向かって頑張っている姿を見て、自身も勇気をもらった。」
「様々な人の目線からたくさんの話を聞けて良かった、これを広げていくことが一番大切。」

「過去をいかすために、まずは情報と想いの共有が必要だと感じた。」

「東北だから顕在化している問題も見ることができた」

このように1人1人が自分の言葉や表現で、陸前高田の方々への想いを語りました。

参加されたコスモスモアのみなさんを含め、様々な方々のご協力のおかげで、今回のツアーの目的であった“陸前高田の現状と未来を学び、震災復興のこれからを考える”ことを達成できたと感じています。この場をお借りしてお礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

そして、震災復興ツアーを行いたい企業・団体を募集しています。
COLOは、social footballを通じて東北に寄り添い、より多くのと人と学びながら共に進んで行ける存在であり続けます。